【第四弾】Laravel入門資料
- Windows環境構築
- Mac環境構築
- Laravelとは
- ルーティング
- ビュー
- コントローラ
- マイグレーション
- モデル
- ここまでの知識の実践
- 検索・フィルタ
- ソフトデリート
- ページネーション
- 画像アップロード
- 認証ライブラリ
- 認証実装
- ミドルウェア・ロール
- 総合実践
📚 Laravel公式ドキュメント
https://laravel.com/docs/12.x
💡 この講座では、上記の公式ドキュメントを基に解説していきます。
公式ドキュメントは初学者には内容が難しいため、エッセンスを優しく噛み砕いて解説していきます。
Laravelとは
Laravelは、PHPで書かれたWebアプリケーションフレームワークです。 2011年にTaylor Otwellによって開発され、現在では世界中で最も人気のあるPHPフレームワークの一つとなっています。
フレームワークとは
フレームワークは「枠組み」という意味で、Webアプリケーション開発に必要な共通機能があらかじめ用意された基盤のことです。
- データベース操作 - データの保存や取得を簡単に行える
- ルーティング - URLとプログラムを紐付ける仕組み
- 認証・認可 - ログイン機能やアクセス制御
- バリデーション - 入力値のチェック機能
- セキュリティ対策 - SQLインジェクションやXSS対策など
なぜフレームワークが必要なのか
フレームワークを使わずに開発すると、以下のような問題が発生します:
- 開発時間の増加 - 基本機能を毎回ゼロから実装する必要がある
- 品質のばらつき - 開発者によってコードの書き方が異なる
- セキュリティリスク - 脆弱性対策の実装漏れが発生しやすい
- 保守性の低下 - コードの構造が統一されず、メンテナンスが困難
フレームワークを使うことで、これらの問題を解決し、高品質なアプリケーションを効率的に開発できます。
なぜLaravelなのか
1. 入門者に優しい
Laravelは学習曲線が緩やかで、初心者でも理解しやすい設計になっています。
- わかりやすいドキュメント - 公式ドキュメントが充実しており、日本語化もされている
- 直感的な記法 - コードが読みやすく、何をしているのか理解しやすい
- 豊富な学習リソース - 書籍、動画、コミュニティが充実
- エラーメッセージが親切 - 問題の原因と解決方法がわかりやすい
2. 実務で強い需要がある
Laravelは既存システムの保守・改善案件が豊富で、安定した仕事があります。
- 既存システムの多さ - WordPressに次ぐPHPフレームワークのシェア
- 企業導入 - スタートアップから大企業まで幅広く採用
- 保守・改善需要 - 新規開発だけでなく、既存システムの改善案件も豊富
- 手軽に始められる - 環境構築が簡単で、初心者でも成果物を作りやすい
3. フレームワークを超えた「原則」が学べる
Laravelで学ぶのは、単なる使い方ではなく、どのフレームワークでも通用する本質的なスキルです。
📚 Laravelで学べる普遍的な原則
- MVCアーキテクチャ - アプリケーション設計の基本パターン
- データベース設計 - テーブル設計、リレーション、マイグレーション
- セキュリティベストプラクティス - SQLインジェクション、XSS対策など
- パフォーマンス最適化 - キャッシュ、クエリ最適化、N+1問題の解決
💡 これらのスキルは、Ruby on Rails、Django、Next.jsなど
他のフレームワークに移っても活かせる一生モノの知識です。
4. 勢いのあるコミュニティ
Laravelは継続的に成長しており、長期的なサポートが期待できます。
- GitHub スター数 - 82,500以上(2025年10月時点、PHPフレームワークで最多)
- 定期的なアップデート - セキュリティパッチや新機能の追加が継続的
- 活発なコミュニティ - 世界中に開発者コミュニティが存在
- エコシステムの充実 - Laravel Forge、Vapor、Novaなど周辺ツールも豊富
✅ 企業による安定した運営体制
Laravelはオープンソース(無料)でありながら、Laravel Holdings Incという企業が運営しています。
- • 5,700万ドル(約85億円)の資金調達を実施(2024年)
- • 営利企業として長期的な開発・サポートを提供
- • オープンソースのメリット(無料・自由)と企業運営の安定性を両立
💡 個人開発のOSSと違い、突然開発が止まることがありません。
企業が本気で運営しているので、安心して学習・業務に使えます。
Laravelで何ができるのか
- Webアプリケーション - ECサイト、ブログ、SNSなど
- REST API - モバイルアプリのバックエンド
- 管理画面 - CMS、ダッシュボード
- リアルタイム通信 - チャット、通知機能
- バッチ処理 - データ集計、自動メール送信